背景にある考え

毎朝みているものの裏側にある話。 リストだけ渡しても伝わらないので、ここに書いておく。

この2冊について

これらは『7つの習慣 原則中心リーダーシップ』と『完訳 7つの習慣』から、引用・アレンジしたものである。 ただ、どれも「当たり前のこと」しか書いていない認識である。

「自己啓発本」とよく言われる2冊だけど、様々な有名な著書の共通項を纏めた内容になっており、 私はエピソード付きの概念論文のようなものだと思っている。 なお、著者のコヴィー自身は全部やり切るのは難しいとする一方、 意識してトライすることが重要である旨を話している。

読んだきっかけ

私が読んだきっかけは、二十代の時に、当時の技術本部長発案で始まった、 四半期ごとに研究レポートを提出するイベントである。 その際、組織運営の改善をテーマに据えて、参考文献として選んだうちの2冊が 『7つの習慣』と『原則中心リーダーシップ』だった。

当時の自分の価値観と非常にリンクしていて、とても共感できる内容であり、 研究を通じて自分の考えも整理できた。 研究結果をもとに、冒頭の言葉をカード状にして、会社のディスプレイに貼って、毎日意識するようにした。 実際にどのような効果が出るかを試すことにしたのである。

あれから10年以上経つ。 どんな地獄みたいな状況にあっても深刻な鬱にもならずに乗り越えて、 今のポジションを得られたのは、あの2冊のおかげと感じている。

「自己啓発本でしょ」と言われる

その後、メンタルの保ち方などでアドバイスを求められることがよくあり、その際にこの2冊を薦めている。 しかし、「自己啓発本でしょ」と吐き捨てられることが良くあるし、読んでいることを馬鹿にされたこともある。 その相手が読まずに、後々鬱になったり、鬱が悪化したという場面に何度も遭遇して、 「もう、知らんがな」とさじを投げたくなったこともある。

ただ、確かに、読んでいる人に出会ったこともあまりない。 閉業した父と叔父の会社にも、本は置いてあったが読んではいなかった。 ネットワークビジネスやねずみ講の勧誘の場で、『7つの習慣』を読んでいる人がいないかを確認し、 誰もいなかったので講釈を垂れたところ、 ねずみ講との相性が悪いらしく、間もなく追い出されたこともある。

向かない人もいる

この本はあまりにも内容が普遍的であり、華やかさはない。 書いてある内容に納得できないと効果はないし、 漢方薬みたいに日々意識することで徐々に効果が出る内容なので、明日から急に自分が変わるわけでもない。 有名人が書く自己啓発本もどきの自伝ばかり読んでいる人にはダルい内容だし、 すぐに自分を変えてくれる本を求めている横着な人には向かないだろう。

それでも伝えておきたい

それでも、今の職場にはこの本がおいてある。 転職初日に、社長が読んでいたような形跡があるのを見つけて、 「価値観が合いそうだし、建設的な会話ができそうだ」と私は安心した。

最近は、率いているチームのメンバーや年下の親族から、この手の話を質問される機会が増えた。 無理強いはしないように気を付けつつ、人生に病む前に「こういう考え方がある」として、 冒頭の言葉や参照元の2冊のことを、自分の実践結果を添えて伝えておきたい。

考え方は思考の材料であり、いつどれを使うかは本人次第である。 ただ、最初から材料がなければ話にならない。 人生を後から振り返って、思考の材料不足で後悔はしないでほしい。

思考は、ゆくゆくは運命になるのだから。

引用元:スティーブン・R・コヴィー『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(キングベアー出版, 2013)/ 『7つの習慣 原則中心リーダーシップ』(キングベアー出版, 2016)。 原題は The 7 Habits of Highly Effective People(1989)と Principle-Centered Leadership(1991)。 このサイトは著者・出版社・FranklinCovey社とは無関係な個人の記録であり、公認のものではない。